稽古内容

@大きく振りかぶって面の切り返し

構えあった位置から大きく『面』を打ち、『元立ち』に『体当たり』をする。『元立ち』が『体当たり』をしっかりと受け止め、そこから後退する。『仕太刀』は、『すり足』で一歩入りながら相手の『左面』(打ち手から見て右側)を大きく打ち、その次は『すり足』で一歩入りながら『右面』(打ち手から見て左側)を大きく打つ。この繰り返しを前方に4回、後方に5回(実際には後方に下がる前に止まった位置で1回打つので、前方に4回、止まった位置で1回、後方に4回)、計9回行い(右面→左→右→左→右→左→右→左→右)打ち終わったら打ち始めの位置に戻るようにする。これをもう一度繰り返し、最後に正面に『面』を打ち、『面の切り返し』を終える。

※  ゆっくりで構わないのでとにかく大きく行うこと。大きく行うことで、肩及び背筋を鍛えることが出来、大きく打つことが出来れば、小さく行うことは容易に出来るようになる。小さく行っていると、肩及び背筋を鍛えられないし、左手が中心から外れ変な癖がついてしまい易いので要注意。

『切り返し』の際の左右の角度は同じ角度で行うこと。振り下した軌道と同じ角度で振り上げるように留意する。振りかぶりと振り下ろしを同じ角度で行うことで左手を中心に使い、右手で左右に『竹刀』をコントロールすることを体に覚えさせる効果がある。

最初・途中・最後と三回ある『面打ち』はいずれも左足を継がずに打つようにする。打つ時に左足を継がないで打つ癖を付けることで、構えた位置からいつでも技が出せるようになる。もし、左足を継ぐ癖がついてしまうと、打つ際に一歩入ってからでないと打つことが出来ず、相手にいつ打つかが容易に気付かれてしまうようになる。左足の感覚としては、床を掴み、打つときに蹴りだすつもりで行うと継ぎ足をせず、体が前に出て行きやすい。手の内は、打突の瞬間に軽く絞り込み、打突と同時に手の内を緩めると打ちに冴えが出る。打突時に手の内を絞り込まないと、打突が空を切った際に『竹刀』の重さと振り下ろしの動作で竹刀はかなり下まで振り下ろされることになるが、打突と同時に手の内を絞り込むことで、例え『竹刀』が『面』に当たらずに空を切ったとしても、『面』の位置で竹刀が止まるようになり、実践であれば次の技が出し易くなる。

『面』打ち後の『体当たり』は、肘・肩・手首がリラックスした状態で腰からあたるようにする。腰から当たることで自分の体勢が崩れずに済み、次の打ちを打つ体勢を早く作ることが可能になる。

       『元立ち』は『左右面』の打ち終わり後、『仕太刀』との『間合い』が遠ければ、必ず『間合い』を詰めるようにする。『間合い』を詰めてあげることで、『仕太刀』が打ち終わった位置から足を継がずに『面』を打つ練習がし易くなる。打ち終わり後に距離が開いたままだと、『仕太刀』は遠い間合いから打ち間まで入ってから打たなければならず、遠い『間合い』から勢いをつけて打突する変な癖がついてしまうのでこれを予防することにも役立つ。 

『元立ち』は、『体当たり』の際は右足を半歩前に出しながらしっかりと『仕太刀』の『体当たり』を腰から受け止めるようにする。腰で『体当たり』を受けることで、『体当たり』から自分の体勢を崩さず次の動作に容易に移れる姿勢を作ることに役立つ。

 

A大きく振りかぶって胴の切り返し

構えあった位置から大きく『面』を打ち、『元立ち』に『体当たり』をする。『元立ち』が『体当たり』をしっかりと受け止め、そこから後退する。『仕太刀』は、『すり足』で一歩入りながら相手の『左胴』(打ち手から見て右側)を大きく打ち、その次は『すり足』で一歩入りながら『右胴』(打ち手から見て左側)を大きく打つ。この繰り返しを前方に4回、後方に5回(実際には後方に下がる前に止まった位置で1回打つので、前方に4回、止まった位置で1回、後方に4回)、計9回行い(右胴→左→右→左→右→左→右→左→右)、打ち終わったら打ち始めの位置に戻るようにする。これをもう一度繰り返し、最後に正面に『面』を打ち、『胴の切り返し』を終える。

 

       『面の切り返し』同様、ゆっくりで構わないのでとにかく大きく行うこと。『胴の切り返し』は相手の肘を削るような感じで斜め上から行う。大きく行うことで、肩及び背筋を鍛えることが出来、大きく打つことが出来れば、小さく行うことは容易に出来るようになる。小さく行っていると、肩及び背筋を鍛えられないし、左手が中心から外れ変な癖がついてしまい易いので要注意。

『切り返し』の際の角度は同じ角度で行うこと。振り下ろした軌道と同じ角度で振り上げるように留意する。振りかぶりと振り下ろしを同じ角度で行うことで左手を中心に使い、右手で左右に『竹刀』をコントロールすることを体に覚えさせる効果がある。『面の切り返し』に比べ、『胴の切り返し』を行う際は、概して『胴』を見てしまい目線と頭が下を向く変な癖が付きがちなので、真っ直ぐ相手を見たまま正確な姿勢から『胴の切り返し』を行うように意識する。

       『左右胴』の打ち終わり後、『仕太刀』との『間合い』が遠ければ、『元立ち』が必ず『間合い』を詰めるようにする。『間合い』を詰めてあげることで、『仕太刀』が打ち終わった位置から足を継がずに『面』を打つ練習がし易くなる。打ち終わり後に距離が開いたままだと、『仕太刀』は遠い『間合い』から『打ち間』まで入ってから打たなければならず、遠い『間合い』から勢いをつけて打突する変な癖がついてしまうのでこれを予防することにも役立つ。 

『元立ち』は、『体当たり』の際は右足を半歩前に出しながらしっかりと『仕太刀』の『体当たり』を腰から受け止めるようにする。腰で『体当たり』を受けることで、『体当たり』から自分の体勢を崩さず次の動作に容易に移れる姿勢を作ることに役立つ。

 

B大きく振りかぶって面打ち

※  左足を絶対に継がないようにする。『継ぎ足』をしないので『間合い』は若干近めで構わない。打つ時に左足を継がないで打つ癖を付けることで、構えた位置からいつでも技が出せるようになる。例えば、『相面』の際など、足を継がない人と足を継いで打つ人とでは、足を継がない人のほうが足を継ぐ時間を省略できるので早く打突することが出来、『相面』で勝つことができる。左足を継ぐ癖がついてしまうと、打つ際に一歩入ってからでないと打つことが出来ず、相手にいつ打つかが容易に気付かれてしまうようになるし、『相面』の時など出遅れてしまうことになる。

振りは出来るだけ大きく、意識としては背中を使って振るようにする。大きく行うことで、肩及び背筋を鍛えることが出来る。小さい打ちは大きい打ちを小さくしただけのことなので、大きく打つことが出来れば、小さく行うことは容易に出来るようになる。小さく打てるようになりたいからといって小さく打ってばかりいると、小さく打つ為に必要な肩と背中の筋肉がつかないのでいつまでたっても小さく打つことができない。

手の内は、打突の瞬間に軽く絞り込み、打突と同時に手の内を緩めると打ちに冴えが出る。打突時に手の内を絞り込まないと、打突が空を切った際に『竹刀』の重さと振り下ろしの動作で竹刀はかなり下まで振り下ろされることになるが、打突と同時に手の内を絞り込むことで、例え『竹刀』が『面』に当たらずに空を切ったとしても、『面』の位置で竹刀が止まるようになり、実践であれば次の技が出し易くなる。

感覚としては、竹刀に自分の体重を乗せるような感覚で行い、力を使って竹刀を振るというよりも、竹刀の重さを利用して振り下ろすような感覚で行うようにする。力任せに振り下ろすと肩肘手首の筋肉が固くなり、打ちが固く見えるので、打たれた方が痛いだけで端から見ていても一本に見えない。

打ちが軽く見えるので、打突後に手を上に上げすぎないように注意する。意識としては、打突後は右拳・左拳と順番に相手の『面』にぶつける気持ちでまっすぐ前に進む。こうすることで、打突後に手が上がって打ちが軽く見えることを予防できる。打突後はとにかくまっすぐ進む。もし『元立ち』が避けなければそのまま竹刀、拳と順番にぶつけ弾き飛ばして進む。打突後に曲がって進んでしまうと打突自体が不正確になったり、打ちが軽く見えてしまったりするので気をつけること。

ゆっくりで構わないので、とにかく一本一本正確に行うことを心掛ける。いくら数をこなそうが、正しくやらなければ変な癖をつけるだけである。練習は常に正しい癖をつけるために行うものであるということを忘れないようにする。

※ 『元立ち』は構えた位置から相手が打ちに入ってくる瞬間に『竹刀』を右下方向に開き『面』を打たせる。『仕太刀』が『面』を打ち易いからといって最初から『竹刀』を下ろさないように注意する。いくら練習とはいえ出来るだけ実践(試合)に近い感覚で練習を行った方がためになるので相手が打ってくる瞬間に『竹刀』を開くようにする。『竹刀』を右下方向に開き『面』を打たせた後、右後方へ避け、相手がまっすぐ『面』を打ち易いようにする。

   『元立ち』が常に『仕太刀』が打突し易いようにコントロールすることを心掛ける。どうやったら『仕太刀』は打ち易いかを考えることで、自分自身が打つ時にどうやったら打ち易いかを考える材料になる。『元立ち』は休む時間ではなく、打たれることで打つことを考える時であることを忘れないようにする。

 

C大きく振りかぶっての出鼻面打ち

       『一足一刀』の『間合い』(上記の『面打ち』よりは若干遠め。目安としては『竹刀』の先端が交差する辺り)から『元立ち』が一歩前に出て、『竹刀』を右下方向に開く。そこを『仕太刀』は大きく『面』を打つ。この練習は、構えた位置から、相手が技を出そうと出てくる出頭を狙うものであり、上記の『面打ち』よりもより実践的な練習である。相手が出終わった所を打つのでは、もし相手が打って来ていたら先に打たれていることになるので、意識としては『元立ち』が動く瞬間にこちらが打ち終わっているようにする。

打突の際は、上記の『面打ち』同様絶対に左足を継がず、出来るだけ大きく行い、まっすぐ抜けるようにする。足を継いでいると出るのがワンテンポ遅れるので、特に相手の出てくる所を狙う場合は難しくなる。大きく振りかぶることは小さく振りかぶるよりも時間が掛かるので、相手が出て来る所を大きく打つのは非常に難しいことである。そのため、より左足を継がずに打つことを意識しないと打つことが難しくなる。なので、左足を継がずに打つ練習として効果的である。『踏み込み』は、『元立ち』が『間合い』を詰めてくるのでさほど大きく行う必要は無い。

打突後は手を上げず上記の『面打ち』同様右拳・左拳と順番に相手の『面』にぶつける気持ちでまっすぐ進む。より実践的な練習ではあるが、あくまで申し合わせた練習なので、全ての打ちを確実に一本にする気持ちで行うこと。

※ 『元立ち』は、『打ち手』の打突の準備が出来た頃合を見て、まっすぐ一歩前に出て、『竹刀』を右下方向に開く。打たせた後は右後方へ避け、相手がまっすぐ抜け易いようにする。時々前に出るタイミングを変え、『仕太刀』がいつでも打てる準備が出来ているかどうかを確認するような感覚で行うと効果的である。

 

D小さく振りかぶっての出鼻面打ち

       大きく振りかぶって行う場合同様、『一足一刀』の『間合い』(目安としては『竹刀』の先端が交差する辺り)から『元立ち』が一歩前に出て、『竹刀』を右下方向に開く。そこを『仕太刀』は出来るだけ小さく早く『面』を打つ。この練習は、構えた位置から相手が技を出そうと出てくる出頭を小さく早く『面』に打つものであり、もっとも実践を意識した練習であり、構えた位置から相手が技を出そうと前に出て来る瞬間を先に『面』に乗る練習である。早く打とうと構えた位置で『剣先』が高くならないように注意すること。『元立ち』が半歩間合いを詰めてくるので『踏み込み』も小さく早く行うことを意識する。

打突の際は、上記の『面打ち』同様絶対に左足を継がず、出来るだけ小さく行い、まっすぐ抜けるようにする。足を継いでいると出るのがワンテンポ遅れてしまい、相手の出てくる所を狙う場合は難しくなる。実践では、『打ち間』に入るまでは色々細かく足を使ったりするが、『打ち間』に入り、自分で打とうと思った瞬間から実際に体を動かし打ちに行くまでの過程では左足を継いでしまうと打ち遅れてしまう。

小さく行う『出鼻面』は、相手が出てくる所を『面』に狙うより実践的な練習なので、振りが大きくなり過ぎず、出来るだけ正確な打突を行えるように留意する。試合のつもりで確実に『一本』にするつもりで練習する。 

意識としては、構えた位置のまま、まっすぐ相手の中心を割って入り(軽く相手の『竹刀』を上から押さえるような気持ち)、相手の『面』ぎりぎりの所で手首を強く使って『面』を打つ感覚で行う。つまり、どこまで『手元』を上げないかが重要になる。これは、実践の場合相手が『出小手』に来ることを想定しています。もし遠い位置から手元を上げて打ちに行くと、遠い位置で相手が手元が浮いていることに気づくので、『小手』(場合によっては『胴』)を容易に打たれてしまう。これを防止する為に、いかに最後の最後まで手元を上げず、振りを小さくできるかが勝負になる。

 

E大きく振りかぶって小手面打ち

      『面』打ち同様、『小手』を打つ際、左足を絶対に継がないようにする。『継ぎ足』をしないので打ち始めの『間合い』は若干近めで構わない。『小手』・『面』ともに大きく振りかぶるようにする。『小手』を打った後左足を引きつけ、その位置から左足は『継ぎ足』をせず、さらに大きく『面』を打つ。

『小手面』の打突には、@『元立ち』の左側を抜けて右に回転する方法 と A『元立ち』の右側を抜けて左に回転する方法 の二つの方法がありますが、@の方法で『小手面』を打つと体が左斜めに流れ変な癖がつき易いので、ここではAの方法を練習します。

      Aの場合、『元立ち』は構えた位置から、『小手』を打たせるためしっかりと『竹刀』を左へ開き『小手』を打たせた後、まっすぐ一歩下がりながら『竹刀』を自分の『右下段』に持って行き『面』を打たせ、その後、右後方に退き自分の左側をまっすぐ『仕太刀』が通れるようにする。

小さく行う『小手面』は大きな振りかぶって行う『小手面』の『二段打ち』を小さく行うものであることを忘れないようにしてください。

 

F大きく振りかぶって小手胴打ち

      『面打ち』同様、『小手』を打つ際、左足を絶対に継がないようにする。『継ぎ足』をしないので打ち始めの『間合い』は若干近めで構わない。『小手』・『胴』ともに大きく振りかぶるようにする。『小手』を打った後左足を引きつけ、大きく『胴』を打つ。『胴』を打つ際は、大きく振りかぶり、振り下ろす際に左手を右手に寄せて打ちます。こうすることで、相手の右側を抜けることが容易に出来るようになります。『胴打ち』の際には、横から打たず、『竹刀』を斜め45゜から打ち、体を右斜め前方に進めながら腰から打つように心掛ける。『胴打ち』が斜めの動作のため、『小手』を斜め前に打ちに行ってしまいがちなので、『小手』をまっすぐ打つように注意する。『胴』を打った後は『手の内』の力を抜き、腰から前に抜けていく意識を強く持つ。『胴』を打った瞬間は、顔は相手に向いていなくても目で必ず『胴』を見るように心掛ける。もし『胴』を見ずに打つと当たる確立が低くなってしまうからである。

      『元立ち』は『小手』を打たせるためしっかりと『竹刀』を左へ開き『小手』を打たせた後、まっすぐ一歩下がりながら『竹刀』を自分の『上段』に持って行き、『胴』を打たせる。原則的に『胴打ち』の際は相手が自分の左へと抜けて行くので相手が打突後抜け易く左右にさばく必要はないが、もし相手がまっすぐ打って来たら若干右側に避けるなど工夫しておこなうこと。

 

G好きな打ち 

      基本打ちだけでなく、『引き技』や相手に『面』や『小手』を打って来てもらってそれに応じるなど、自分なりに工夫する。同じ技でも、一本一本間合いやタイミング、使う筋肉などを変え、自分なりの一番打ち易い位置を探す。

 

H ※

I自稽古

 

H ※ 上級編

(1) 相面 

※ 『一足一刀』に構えた所から、機を見てお互いに大きく『面』を打つ。この際、両者は一本を決めるつもりで構えた位置から左足を継がず、相手の中心を割っていくような気持ちで大きく真っ直ぐ『面』を打つ。お互いに真っ直ぐ『面』を打っているので、お互いに『面』を打ち終わったら『面』を打った姿勢で真っ直ぐぶつかり合い、お互いの『鍔』と『鍔』がぶつかる位置でぶつかり止まるようにする。もし相手が横へ抜けようとしたら相手を弾き飛ばして真っ直ぐに進む。

この練習は相手の中心を割って『面』を打つ練習であり、中心を取る、つまり自分の『竹刀』をいかに真っ直ぐ早く大きく振るかを工夫する練習である。振りかぶり、振り下ろす『竹刀』の軌道が曲がっていると絶対に真っ直ぐ打ってくる相手には勝つことが出来ない。体もまっすぐ進まないと、真っ直ぐ進んで繰る相手に弾き飛ばされてしまうので真っ直ぐ腰から進むことを意識すること。構えた位置から足を継いでいると絶対に打ち遅れるので足を継がないようにする。

 

(2) 面に対する出鼻技

※ 『一足一刀』の距離からの相手の『面打ち』に対して、『出鼻面』、『出鼻小手』、『抜き胴』を行う。相手の『出鼻』を狙う技なので、気持ちとしては相手が打ってくるのを待っているのではなく、相手にプレッシャーを与え相手が苦しくなって出て来た所を先に打つつもりで行う。出てきた所を打つのではなく、出て来ようとする所を打つ。『出鼻面』・『出鼻小手』は基本打ち同様、打突の際に左足を継がないように注意する。

※ 『元立ち』は『面打ち』を一本にするような気持ちで出来るだけ小さく打ちに行く。打突の際は左足を継がずに打つように留意する。

 

(3) 面に対する応じ技

※ 『一足一刀』の距離からの相手の『面打ち』に対して、表(自分の『竹刀』の左側)から『すりあげ面』『払い面』『返し小手』、裏(自分の『竹刀』の右側)から『すりあげ面』『払い面』、裏から『すりあげ小手』『払い小手』、『面返し胴』などを行う。どの技を行うにしても、相手の『竹刀』を受けるのは出来る限り自分から遠い位置で受けるように心掛ける。相手の打ちを待っているのではなく、『出鼻技』と同様、相手にプレッシャーを掛け相手が苦しくなって出て来た所を応じるつもりで行う。相手の打ちを待っているだけでは相手の打突が深く入ってきてからの対応になってしまい、応じることが出来ないので常に自分から前に攻める気持ちで向かうこと。技によっては相手との距離が近くなってしまうので、引きながらの打ちにするなど工夫が必要。いずれの打ちも相手が前に出てくるので、打突の際にさほど体を前に出す必要はない。

※ 『元立ち』は『面打ち』を『一本』にするような気持ちで出来るだけ小さく打ちに行く。打突の際は左足を継がずに打つように留意する。

 

(4) 小手に対する応じ技

※ 『一足一刀』より若干近い距離からの相手の『小手打ち』に対して、『小手抜き面』、『小手打ち落とし面』、表(自分の『竹刀』の左側)から『すりあげ面』、裏(自分の『竹刀』の右側)から『すりあの面』、表で『小手』を受けてからの『返し小手』、裏から『すりあげ小手』などを行う。技によっては相手との距離が近くなってしまうので、引きながらの打ちにするなど工夫が必要。『小手打ち落とし面』などは、相手の『小手』と同時にその場で『小手』を合わせ、それから『面』に行くようにする。いずれにせよ、相手との距離を考えながら技を出すように工夫すべき。

※ 『元立ち』は『小手打ち』を『一本』にするような気持ちで、出来るだけ小さく打ちに行く。試合などでも『小手』をそう遠くから打っていくことは考えにくいので、『一足一刀』より若干近い位置から『小手』を打ちに行く。打突の際は左足を継がずに打つように留意する。


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